道徳経3章
老子『道徳経』第三章の原文です。 不尚賢,使民不爭。 不貴難得之貨,使民不為盜。 不見可欲,使民心不亂。 是以聖人之治: 虛其心,實其腹; 弱其志,強其骨。 常使民無知無欲, 使夫智者不敢為也。 為無為,則無不治。 【書き下し文】 賢を尚ばざれば、民をして争わざらしむ。 得難きの貨を貴ばざれば、民をして盗みを為さざらしむ。 欲すべきを見せざれば、民の心を乱れざらしむ。 ここをもって聖人の治は、 その心を虚しくし、 その腹を実たし、 その志を弱くし、 その骨を強くする。 常に民をして無知無欲ならしめ、 智者をしてあえて為さざらしむ。 無為を為せば、 治まらざるはなし。 今日のブログ向けなら、こんな一節が心に残ります。 「虚其心、実其腹(心を空にし、腹を満たす)」 頭の中を欲や不安でいっぱいにするのではなく、まず今日を生きる糧を大切にする。 利休の茶の湯も、 「湯を沸かし、飯を炊き、茶を点てる」 という日常を大切にしました。 老子もまた、 立派な理想や名誉より、 まずは穏やかに暮らせることを重んじたのかもしれません。 ミサさんの好きな言葉でいえば、 「無策の策」 あれこれ欲張って策を巡らすより、 今日の一服のお茶を大切にする。 そんな第三章にも読めますね。🍵 もちろんです😊 老子が小学生に話すとしたら、こんな感じでしょう。 えらい人ばかりをほめると、 「ぼくも勝たなきゃ」 「わたしのほうがすごい」 と、みんなが争うようになります。 高くて珍しいものばかり大切にすると、 「ほしい」 「手に入れたい」 と思って、悪いことをする人も出てきます。 あれも欲しい、 これも欲しいと見せすぎると、 人の心は落ち着かなくなります。 だから本当に賢い人は、 みんなの心を静かにし、 お腹が満たされるようにし、 無理な競争をさせず、 元気に暮らせるようにします。 知らなくてもよいことや、 欲張りな気持ちを増やさないようにして、 ずる賢い人も勝手なことをしないようにします。 そして、 無理に何でも動かそうとせず、 自然の流れを大切にすると、 世の中はうまく治まっていくのです。 老子が言いたいことを一言でいうなら、 「みんなが欲張りすぎなければ、争いは少なくなる。」 ということですね。🍵 ミサさんの茶の湯でいえば、 「高い茶碗を自慢するより、一服のお茶を楽しむ。」 そんな教えにも聞こえます...