考えるVendee globe#13 フランソワ ガバール
今日は、フランソワ・ガバール(François Gabart)の話です。 フランス語の発音を日本語で正確に表すのは難しいのですが、日本では「フランソワ・ガバール」と表記されることが多いようです。 2012-2013年のVendée Globeを、当時の大会新記録となる78日で優勝したフランス人セーラーです。 少し昔話になります。 この年代、自分は大きなヨットレースがあるたびにフランスへ渡っていました。 ガバールがVendée Globeで優勝したと聞いたときには、本当に驚きました。 フランスでは知られた若手選手でしたが、日本ではほとんどニュースになりません。 「なぜ、こんな若い選手がいきなり世界一周を78日で走れるんだ?」 不思議に思って調べていくと、やはり突然現れた選手ではありませんでした。 その背景にいた一人が、ミッシェル・デジョワイヨー(Michel Desjoyeaux)です。 この人も、とんでもないセーラーです。 Vendée Globeを二度制した名選手で、ガバールはデジョワイヨーと組んで大西洋横断レースにも出場し、優勝しています。 若い才能を見つけ、経験のある人間が育てていく。 さらに調べていくと、そこにはMACIFというスポンサー、Figaro、Port-la-Forêt、そしてフランス独特の外洋レーサー育成の世界が見えてきました。 そして2026年、Les Sables-d'OlonneのVendée Globeの会場で、偶然フランソワ本人に会いました。 声をかけると、気持ちよく握手をしてくれました。 実際に会った印象は、世界一周レースの大スターというより、純粋な青年という感じでした。 そこで、ふと昔のことを思い出しました。 自分がフランス・ブルターニュでMini Transatに挑戦していたころです。 当時スタート地だったConcarneau周辺で、少年だったフランソワもヨットに乗っていたのだろうか。 そんなことを勝手に想像すると、少し面白くなります。 当時の自分は、ブルターニュの造船所に泊まり込んで自作したヨット、出場資格を取るためのレースから本番まで走っていました。 珍しい日本人が、それも水道屋のおっちゃんが自作艇でMini Transatに挑戦しているというので、地元のテレビや新聞などに30回以上取り上げてもらいました。 地元FM局...