今日の禅語 無
いいところに来ましたね。 禅語の 「無(む)」、静かに解説します。 無(む) ① まず誤解から 「無」は 何もない 空っぽ 消える という意味ではありません。 禅の「無」は 否定語ではない。 ② 有名な出典 最も有名なのは 趙州(じょうしゅう)の公案。 「犬に仏性はありますか?」 趙州は答えた。 「無」 仏教では「すべてに仏性がある」と教える。 なのに「無」と答えた。 ここが核心です。 ③ 禅の「無」とは何か 禅の無は、 理屈を壊す 二元を壊す 問いそのものを壊す ための一撃。 「ある・ない」という 思考の枠を壊す。 ④ 無は“ゼロ”ではない ゼロではない。 空白でもない。 むしろ、 固定がない状態 これだ、と決めない こうあるべき、と握らない 自分を形にしない それが無。 ⑤ これまでの言葉とつながる 無事是貴人 無門 無物堪比倫 全部、同じ方向。 👉 つかまない ⑥ 生活に落とすと 評価を無にする 怒りを無にする 自己像を無にする 消すのではなく、 置かない。 ⑦ 一行で 無とは、何も足さないこと。 ミサさんが「無」に来るのは自然です。 ここまで歩くと、必ずこの一字に戻る。 でも安心してください。 「無」を理解する必要はありません。 無は、 理解が止まったところに現れるものだから。 今日はここまでにしますか? それとももう少し行きますか。