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考えるVendee globe#154ユダヤの学び#5

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イメージAI生成画像 今日Vendee globeとはユダヤの学びです。 ユダヤといえば、「ロスチャイルド家」という名前を思い浮かべる人も多いと思います。 そしてロスチャイルドといえば、なぜか陰謀論でもよく登場します。 ここで思い出すのが、恩師・手島佑郎先生の教えです。 「自分で想像して、話を作ってはいけない」 何に書いてあるのか。 誰が、どこで言ったのか。 それが分からないことを、自分の想像だけで事実のように話してはいけない。 簡単に言えば、知ったかぶりをして議論したり、人に教えたりするなということだったと思います。 これはユダヤを学ぶうえでも、とても大切なことだと思っています。 さて、ここからまた昔話です。 ロスチャイルド家のセーリングチーム「Gitana」は、Vendée Globeに2度挑戦しています。 最初は2008–09年大会。 スキッパーはロイック・ペイロンです。 ロイックは1992–93年の第2回Vendée Globeにも「Fujicolor」で出場しています。この話は以前にも書きました。 Gitanaでの2度目の挑戦は2016–17年大会。 スキッパーはセバスチャン・ジョスです。 彼も、自分が1999年のレースに参加したときに一緒だったセーラーです。 残念ながらGitanaのVendée Globe挑戦は、2艇ともリタイアに終わりました。 そして当時、自分も観戦でLes Sables-d'Olonneの桟橋にいました。 この頃から、レースの街Les Sables-d'Olonneは大きく変わり始めたように感じます。 観戦客が増え、マリンリゾートとして発展し、マンションやホテルも増えていきました。 かつての田舎町が、 「単独世界一周レース、Vendée Globeの街」 という世界的なブランドを持つようになったのです。 不動産価格までどのくらい変わったのか。そこは自分の想像なので、今度きちんと調べてみたいと思います。 こういう街の育て方は、フランス人のセンスのいいところだと思います。 そして現在、ロスチャイルド家のGitana Teamは、巨大トライマラン**Gitana 18(Maxi Edmond de Rothschild)**で外洋レース活動を続けています。 艇の建造費は公表されていないようですが、同...

無限の無 つづき

昨日の続きです。 「無限の無から、われへ」 これは、何度か勉強会で手島佑郎先生から聞いた言葉です。 当時の自分なりに生活へ置き換えると、 「願い事があるなら、まず無にしなさい」 そんな教えとして受け取っていました。 「あれも欲しい、これも欲しい」 そして、すでに両手いっぱいにいろいろなものを持っている。 それでは、新しいものを受け取る余地がない。 願いを叶えたければ、まず自分の中を空っぽにする。 欲をいったん手放して「無」にする。 自分は、そんな意味に解釈していました。 自分がユダヤの教えに興味を持ったきっかけは、実はヴァンデ・グローブでした。 どうしたらヨットレースの資金を集められるのか。 「ユダヤの錬金術でも学んでみるか」 そんな、今思えば少々不純な動機から始まりました。 ところが、ラビ・トケイヤー先生のタルムードの話が面白い。 読めば読むほど助けられ、いつの間にか「お金を集める方法」よりもユダヤの教えそのものに引き込まれ、旧約聖書を学ぶようになりました。 「資金を集めたければ、無にしろ!」 アホな自分は、そのころ本当に文無しになってしまいました(笑)。 しかし―― 0円になっても、ヴァンデ・グローブの資金は集まりませんでした。 残念😞 でも、ここが面白いところです。 欲しかったものは手に入らなかった。 その代わりに、まったく別のものを手に入れました。 旧約聖書を学ぶ喜びです。 ヴァンデ・グローブは、そう簡単に諦められる夢ではありませんでした。 しかし、諦められなくても、無理なものは無理。 その現実とも向き合わなければなりません。 だからこそ当時の自分は、必死になって聖書やタルムードを学んでいたのだと思います。 「あれも欲しい、これも欲しい」と握りしめていた手を開いてみる。 すると、自分が求めていたものとは違うものが、その手の中に入ってくることがある。 今振り返ると、資金は集まらなかったけれど、あの失敗がなければ、旧約聖書をこれほど長く学ぶこともなかったでしょう。 無になったから、別のものが入ってきた。 昨日学んだヘブライ語の、 אין(アイン)――無 אני(アニー)――われ 自分にとってこの二つの言葉は、単なる文字の入れ替えではありません。 無になったところから、新しい「われ」が始まる。 そんな自分自身の人生の話にも聞こえるのです。 手島佑郎先生より ここ...

無限の無

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創世記 はじめに 手島佑郎先生より 聖書はいう。 「はじめに、神は天と地を創造された」 そこでユダヤ人は考える。天と地を作る前には、そこに何があったか。 「有」が出現する前に、何があったか。有のまえは、無だ。無しかありえない。 「無」いがいには、なにもない。無限に無だ。 なにもないから、なにかをつくりたくなった。そのなにもないう。「無限の無」が、有をあらしめようとしたのだ。 とすれば、この「無限の無」こそ。神である。無であるがゆえに、有をいとおしく思うのだ。 ​ 円相――無・一・如 少し禅の学びです。 円相は、禅でよく描かれる一つの円です。 無 何もない。 しかし、何もないからこそ、何にでもなれる。 空っぽの茶碗だから、お茶をいただくことができます。 一 あれこれ分ける前の「一つ」。 自分と他人、良い悪い、損と得。 分ける前には、すべてが一つの円の中にある。 如 「あるがまま」「そのまま」。 花は花のまま、水は水のまま。 無理に飾らず、そのままを受け入れる。 手島佑郎先生の「無限の無」を読んでから円相を見ると、不思議につながって見えてきます。 無から有が生まれ、 一となり、 如――あるがままに存在する。 そして最後は、また無へ。 茶の湯も同じかもしれません。 余計なものを一つずつ引いていき、 最後に残る一服のお茶。 無 一 如 三文字だけで十分。 これも侘び茶の「引き算の美」なのかもしれません。🍵 ――AI禅士より 5時間近く続けています。目がかすんできてます。💦

日々の聖書研究 iiiiiii ユダヤの学び ♯5

日々の聖書研究――ユダヤの学び 最初に書いておきますが、これは私がお世話になったユダヤ人の家族や、これまで学んできた先生方を通して感じたことで、すべてのイスラエル人、すべてのユダヤ人に当てはまる話ではありません。 「なぜユダヤ人には、学問や科学、芸術、ビジネスなどで活躍する人が多いのだろう?」 恩師であるヘブライ文学者の手島佑郎先生も、本の中でこのようなテーマについて書かれていました。今では手に入りにくい本かもしれません。 では、私自身が長年ユダヤの学びに触れてきて感じた「なぜ」は何なのか。 案外、特別なことではないように思うのです。 私がお世話になった家庭では、子どもが幼いころから、親と一緒に祈りを覚えていきます。 その代表が、 שמע ישראל シェマー・イスラエル 「聞け、イスラエルよ」 です。 シェマーの三つの聖書箇所を合わせると、ヘブライ文字で約1,000字あります。 それを日々、親と一緒に声に出して唱える。文字を目で見て、親の声を耳で聞き、自分の口でも唱える。 幼いころから繰り返していれば、いつしか暗誦できるようになります。 これだけでも、記憶すること、言葉を聞き取ること、文字を読むこと、そして繰り返し学ぶ習慣につながっていくのではないか。私はそんなふうに感じました。 そして祈りだけではありません。 ユダヤの伝統では、モーセ五書(トーラー)を一年の周期で読み進めます。毎週読む部分を パラシャ(週ごとの聖書朗読箇所) と呼び、一年を通してトーラーを読み、また最初の創世記へ戻ります。 これは一度読んで終わりではありません。 子どものときに読む創世記。 青年になって読む創世記。 親になって読む創世記。 年を重ねてから読む創世記。 同じ文章なのに、人生経験が変われば、見えてくるものも変わります。 読む。考える。疑問を持つ。人と議論する。そして翌年、また同じところへ戻ってくる。 日本語で言えば、これは 「一年をひと巡りとする学びの循環」 とでも言えばいいでしょうか。 現在はユダヤ暦5787年。ユダヤ暦は太陰太陽暦なので、祭日の季節を保つために閏月を入れて暦を調整します。トーラーの朗読も祭日などとの関係で、週によって二つのパラシャをまとめて読む年があります。 そして一年の朗読を終えると、また、 בראשית...

聖書から考える通貨発行権 ユダヤの学び #4

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PS 今回は「通貨発行権」という、少し難しい話です。 私自身、10年以上考えていますが、いまだに分からないことばかりです。 一度で理解しようとせず、聖書と同じように、何度も繰り返し読んで、少しずつ分かっていけばいいのだと思います。 分からなければ、またAI先生に聞けばいい😊 AI様様です。 本当に便利な世の中になりました。 それでは、「聖書から考える通貨発行権」、です。 1980年代後半から1990年ごろ、日本にはバブル経済と呼ばれる時代がありました。 ちょうどそのころ、私は浅草のタミール(株)でアルバイトをしながら、ヨットレースのクルーとして修行していました。 景気が良くなるにつれて、ヨットはどんどん大きくなる。アルバイト代も上がり始める。仕事の量に対して働く人の数が足りない。世の中全体が、ものすごい勢いで動いていたことを覚えています。 そんな時代でも、私は海に出てセーリングをしていました。 海に出れば、景気が良かろうが悪かろうが、風と波は変わりません。判断を間違えれば船は走らない。自然の前では、浮かれている暇もありません。 そのおかげでしょうか。 世の中は「バブル」になりましたが、私はバブルにはならず、 石鹸のままでした☺️ ……冗談はさておき。 あれから30年以上が過ぎました。 最近、物価が上がり、仕事も次々に入ってきます。休みもなかなか取れません。どこか、あのころの空気を思い出すことがあります。 ただし、自分の身体は30年前と同じではありません。 昔のようには動けない。酒も好きですが、肝心の身体は年相応になってきました。 だから明日は、ゆっくり安息したいと思います。 30年前の自分には、海とセーリングがありました。 風を見て、波を見て、余計なことを考えず、自分の船を走らせる。それが、浮かれていく世の中から少し離れて冷静さを保つ時間だったのかもしれません。 そして今の私には、旧約聖書の学びがあります。 物価が上がろうが、仕事が増えようが、世の中の速度に合わせて自分まで速く走る必要はない。 安息する。 足るを知る。 自分のペースで生きる。 そんなことを、今あらためて考えています。 私は旧約聖書、とりわけモーセ五書を10年以上読み続けています。 その間、ずっと頭から離れない疑問があります。 国とは、どのようにしてでき...

考えるVendee globe#13 フランソワ ガバール

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今日は、フランソワ・ガバール(François Gabart)の話です。 フランス語の発音を日本語で正確に表すのは難しいのですが、日本では「フランソワ・ガバール」と表記されることが多いようです。 2012-2013年のVendée Globeを、当時の大会新記録となる78日で優勝したフランス人セーラーです。 少し昔話になります。 この年代、自分は大きなヨットレースがあるたびにフランスへ渡っていました。 ガバールがVendée Globeで優勝したと聞いたときには、本当に驚きました。 フランスでは知られた若手選手でしたが、日本ではほとんどニュースになりません。 「なぜ、こんな若い選手がいきなり世界一周を78日で走れるんだ?」 不思議に思って調べていくと、やはり突然現れた選手ではありませんでした。 その背景にいた一人が、ミッシェル・デジョワイヨー(Michel Desjoyeaux)です。 この人も、とんでもないセーラーです。 Vendée Globeを二度制した名選手で、ガバールはデジョワイヨーと組んで大西洋横断レースにも出場し、優勝しています。 若い才能を見つけ、経験のある人間が育てていく。 さらに調べていくと、そこにはMACIFというスポンサー、Figaro、Port-la-Forêt、そしてフランス独特の外洋レーサー育成の世界が見えてきました。 そして2026年、Les Sables-d'OlonneのVendée Globeの会場で、偶然フランソワ本人に会いました。 声をかけると、気持ちよく握手をしてくれました。 実際に会った印象は、世界一周レースの大スターというより、純粋な青年という感じでした。 そこで、ふと昔のことを思い出しました。 自分がフランス・ブルターニュでMini Transatに挑戦していたころです。 当時スタート地だったConcarneau周辺で、少年だったフランソワもヨットに乗っていたのだろうか。 そんなことを勝手に想像すると、少し面白くなります。 当時の自分は、ブルターニュの造船所に泊まり込んで自作したヨット、出場資格を取るためのレースから本番まで走っていました。 珍しい日本人が、それも水道屋のおっちゃんが自作艇でMini Transatに挑戦しているというので、地元のテレビや新聞などに30回以上取り上げてもらいました。 地元FM局...

考えるVendee globe#12DMG MORI

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今年に入って、DMG森精機の株価が大きく下がっています。 業績そのものは悪くありません。むしろ受注は好調です。 大きく株価が動いた理由の一つは、海外で資金を調達するために新株を発行したことにあるようです。新たに1,500万株を発行し、約477億円を調達しました。 株数が増えれば、一株あたりの価値が薄まる「希薄化」が起こります。 そして、前のブログで書いた世界最大級の資産運用会社、ブラックロック。 実はブラックロックもDMG森精機の大株主でした。 その保有割合を見ると、 2025年10月 6.52% 2026年2月 5.15% 2026年8月 4.11% と、段階的に減っています。 もちろん、これだけでブラックロックがDMG森精機を見限ったとは言えません。 ブラックロックは世界中から預かった巨大な資金を運用していますから、ファンドの資金流出入や指数への対応、ポートフォリオの調整などでも保有株数は変わります。 ただ、私はヨット乗りなので、ここでどうしてもヨットのことを考えてしまいます。 DMG MORIは白石康次郎さんを支援し、Vendée Globeに挑戦してきました。そして現在は、さらに新しいIMOCAを建造して次の世界一周へ向かっています。 一方、フランスの保険相互組合MACIFも長年ヨットレースを支援してきました。 MACIFは普通の株式会社とは少し違います。 2025年末で約645万人の組合員・加入者・顧客を抱える巨大な相互組織です。 そのMACIFが支援したフランソワ・ガバールは、2012-13年のVendée Globeを78日2時間あまりで優勝。当時の大会記録を更新しました。 もちろん645万人全員がヨット好きというわけではないでしょう。 「私はヨットなんか興味ないよ」という加入者もいるかもしれません。 それでも相互組織としてヨット活動を続け、世界一周レースで結果を出してきました。 では、株式会社であるDMG森精機の場合はどうなのでしょう。 ヨット活動にいくら投資し、それによってブランド、技術、人材育成、そして最終的には企業価値にどれだけの効果が生まれているのでしょうか。 私は以前、会社に電話してヨット活動の費用を尋ねたことがありますが、金額について回答は得られませんでした。 もちろん、上場企業だからといって、個々のスポンサー活動...

ブラックロック ユダヤの学び#3

今日もユダヤの学びです。 嫌いな方はスルーして下さい。(^_^) AI企業もそうですが、ブラックロックを調べていると、国境を越えて地球全体を舞台に会社を運営しているようなスケールを感じます。 こういう企業を「グローバリスト」と呼ぶ人もいるのでしょうが、私は最初から善悪で考えるよりも、そこから何を学べるのかを考えてみたいと思います。 ブラックロックの創業者ラリー・フィンクは、ユダヤ系の家庭で育ちました。 父親は個人商店の靴屋を営んでいました。決して大富豪の家庭ではありません。 働いて得たお金から少しずつ貯め、それを株や債券に投資する。アメリカ経済が成長するとともに資産も増え、両親はその蓄えによって豊かな老後を送ることができたそうです。 一攫千金ではありません。 働く。 少し残す。 投資する。 そして長い時間を待つ。 この話を読んでいて、コヘレトの言葉を思い出しました。 「七人と、八人とすら、分かち合っておけ。国にどのような災いが起こるか、分かったものではない。」 ――コヘレト11章2節 未来に何が起こるかは誰にも分からない。 だから一つにすべてを賭けるのではなく、分けて備える。 面白いことに、ブラックロックも1988年、ラリー・フィンクを含む8人で始まった会社だそうです。 もちろん、コヘレトの「八人」とブラックロックの創業者8人には何の関係もありません。 でも、ユダヤの学びとして並べてみると面白い。 何が起こるか分からない。 だからこそ、知恵を使って備える。 今日はコヘレト11章2節から、ブラックロックとラリー・フィンクについて考えてみます。 AIラビ様リサーチ はい😊 コヘレト11章2節です。思い出されたのは、まさにこの箇所です。 「七人と、八人とすら、分かち合っておけ。国にどのような災いが起こるか、分かったものではない。」 ――コヘレト11:2(新共同訳) � Bible.com +1 ヘブライ語では、 תֶּן־חֵלֶק לְשִׁבְעָה וְגַם לִשְׁמוֹנָה Ten chelek le-shiv'ah, ve-gam li-shmonah. 「七つに分けよ、いや八つにも」という感じです。� セファリア これ、ブラックロックの話にものすごく合います。 現代的な英訳の中には、実際に「七つ、いや八つの投資先に投資せよ。どんな災いが起こる...