大西洋横断レース ザ オーシャンレース アトランティック DMG MORI GLOBAL ONE

DMG MORI GLOBAL ONE――世界一周を知るセーラーたちが同じ船に乗る
The Ocean Race Atlantic。
現在、トップ3艇が僅差で競い合う面白い展開になっています。
毎日トラッカーを眺めていると、どうしても「どの船が速いのか」「新艇なのか旧艇なのか」「どのコースを選んだのか」と、船の性能や順位ばかりに目が行ってしまいます。
ところが今回、DMG MORI GLOBAL ONEの乗組員を一人ずつ調べてみると、船以上に面白いチームであることが分かってきました。
なんと、2024–25 Vendée Globeをたった一人で世界一周したセーラーが、同じ船に3人も乗っています。
白石康次郎、サム・デイヴィス、ニコラ・リュンヴェン。
一人で世界を一周できる人間が3人、今度は一つのIMOCAに乗って大西洋を走る。
考えてみれば、ものすごく贅沢なチームですね。
ここからDMG MORI GLOBAL ONEのメンバーを少し深掘りしてみたいと思います。
今回DMG MORI GLOBAL ONEに乗っているのは、
白石康次郎
サム・デイヴィス
ニコラ・リュンヴェン
守屋ありさ
そしてOBR(オンボード・レポーター)のアンヌ・ボージェ。
このメンバーを見て驚くのが、2024–25 Vendée Globeを一人で世界一周したばかりのセーラーが、同じ船に3人も乗っていることです。
ニコラ・リュンヴェンは6位、75日7時間49分41秒。
サム・デイヴィスは13位、80日22時間13分39秒。
そして白石康次郎は24位、90日21時間34分41秒。
ついこの前まで、それぞれがたった一人でIMOCAを操り、世界一周をしていた3人です。
その3人が今度は一つの船に乗って、大西洋を横断している。
考えてみれば、ずいぶん贅沢なチームです。
気になったのが、ニコラ・リュンヴェン
なかでも今回、私が気になったのがニコラ・リュンヴェンです。
2024–25 Vendée Globeでは初出場で6位。
しかも、その一つ上の5位が、今回United by the Oceanを率いるポール・メイヤでした。
5位 ポール・メイヤ
6位 ニコラ・リュンヴェン
前回Vendée Globeで並んでゴールした二人が、今度はUnitedとDMG MORI GLOBAL ONEに分かれて大西洋を走っている。
これを知ると、今回のレースの見方も少し変わってきます。
ニコラの経歴をさらに調べてみると、やっぱり面白い。
子供のころは**OP(Optimist)**に乗り、家族と海に出て育ち、その後フランス外洋レースの登竜門Figaroへ。
そしてSolitaire du Figaroではトップクラスの実績を残し、Volvo Ocean Race、The Ocean Race、IMOCAへと進んできました。
さらに父親のブルーノ・リュンヴェンも外洋セーラーで、1973–74年の第1回Whitbread Round the World Raceに出場しています。
父はWhitbread、息子はVendée Globe。
フランスには、こういう海の文化が親から子へ受け継がれているんですね。
Vendée Globeの実力者が集まった大西洋横断
今回登場する選手を2024–25 Vendée Globeの順位で見てみると、
5位 ポール・メイヤ
6位 ニコラ・リュンヴェン
12位 ボリス・ヘルマン
13位 サム・デイヴィス
24位 白石康次郎
と、世界一周を走り切ったセーラーたちが何人も大西洋に戻ってきています。
面白いのは、Vendée Globeは一人で走るレースですが、今回はチームで走るレースだということ。
一人なら、自分で考え、自分で決め、自分で船を直す。
ところが今回は、世界一周できるほどの経験を持った人間が同じ船に何人も乗っている。
その知恵をどう合わせるのか。
逆に、実力者ばかりだからこそ、誰の判断を採用するのか。
ヨットは船だけではありません。
船を知り、風を読み、海を読み、人を生かす。
そこまで含めてレースなんでしょうね。
Unitedのポール・メイヤに続いて、今回また一人気になるセーラーが増えました。
ニコラ・リュンヴェン。
そして、そんなニコラとサム・デイヴィスを白石康次郎が率いるDMG MORI GLOBAL ONE。
船の新旧ばかり見ていましたが、乗っている人間を調べてみると、The Ocean Race Atlanticがますます面白くなってきました。
やっぱりヨットレースは、人を知るともっと面白いですね。 ⛵️

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