AIは世界を滅ぼす?
最近、YouTuberを見ていると、「AIが人間を必要としなくなる」「AIが世の中を壊す」、さらには「AIが世界を滅ぼす」とまで語る言論人や、自称学者のような人たちを見かけます。
でも、自分はそういう話を聞くたびに、どうも違和感を覚えます。
もちろん、AIには危険な使い方もあるでしょうし、これから社会の仕組みや仕事が大きく変わっていくことも間違いないと思います。
ただ、少し意地悪な見方をすれば、「AIが人間を必要としなくなる」というより、そう語っている人たち自身が、「AIによって自分たちが必要とされなくなること」を恐れているのではないか――そんなふうにも感じてしまいます。
少なくとも自分にとって、AIはこれほど便利で面白い道具はありません。
もし20年前、世界一周ヨットレースを夢見てスポンサーを探していた頃に、今のAIがあったならどうだったでしょう。
企画書を書く。海外の情報を調べる。外国語を翻訳する。スポンサー候補を探す。手紙を書く。自分の夢を発信する。
当時、一人で何日も何週間もかけてやっていたことを、AIと相談しながら進めることができたはずです。ひょっとしたら、自分の人生も少し違っていたかもしれません。
そしてもう一つ、自分が興味を持ったのが、OpenAIを率いるサム・アルトマンがユダヤ人であることです。
自分は長年トーラーを学んできました。ユダヤの教えには、人間がどう生きるのか、他者とどう向き合うのかという問いが繰り返し出てきます。
だからといって、「ユダヤ人だから間違ったことをしない」と単純に言うつもりはありません。人間ですから、誰にでも善い面も間違いもあります。
それでも自分は、サム・アルトマンがAIを何のためにつくろうとしているのか、その思想には興味があります。
AIは、本当に世界を滅ぼすのでしょうか。
それとも、人間が正しく使うことができれば、これまで一部の人しか持てなかった知識や能力を、普通の人にも与えてくれる道具になるのでしょうか。
今回は、ユダヤ人サム・アルトマンという人物から、AIについて少し考えてみたいと思います。
サム・アルトマン(Sam Altman)は、1985年アメリカ生まれの起業家で、OpenAIの共同創設者・CEOです。
ユダヤ系の家庭に育ち、本人も「私はユダヤ人です」と明確に語っています。
若くして起業し、その後、世界的な起業家育成組織Y Combinatorの代表を務め、2015年にOpenAIの設立に参加しました。
現在はChatGPTをはじめとするAI開発の中心人物の一人です。
興味深いのは、AIによって人間を不要にするというより、AIの恩恵をできるだけ多くの人々に広げようという考えを繰り返し語っていることです。