ブラックロック ユダヤの学び#3
今日もユダヤの学びです。
嫌いな方はスルーして下さい。(^_^)
AI企業もそうですが、ブラックロックを調べていると、国境を越えて地球全体を舞台に会社を運営しているようなスケールを感じます。
こういう企業を「グローバリスト」と呼ぶ人もいるのでしょうが、私は最初から善悪で考えるよりも、そこから何を学べるのかを考えてみたいと思います。
ブラックロックの創業者ラリー・フィンクは、ユダヤ系の家庭で育ちました。
父親は個人商店の靴屋を営んでいました。決して大富豪の家庭ではありません。
働いて得たお金から少しずつ貯め、それを株や債券に投資する。アメリカ経済が成長するとともに資産も増え、両親はその蓄えによって豊かな老後を送ることができたそうです。
一攫千金ではありません。
働く。
少し残す。
投資する。
そして長い時間を待つ。
この話を読んでいて、コヘレトの言葉を思い出しました。
「七人と、八人とすら、分かち合っておけ。国にどのような災いが起こるか、分かったものではない。」 ――コヘレト11章2節
未来に何が起こるかは誰にも分からない。
だから一つにすべてを賭けるのではなく、分けて備える。
面白いことに、ブラックロックも1988年、ラリー・フィンクを含む8人で始まった会社だそうです。
もちろん、コヘレトの「八人」とブラックロックの創業者8人には何の関係もありません。
でも、ユダヤの学びとして並べてみると面白い。
何が起こるか分からない。
だからこそ、知恵を使って備える。
今日はコヘレト11章2節から、ブラックロックとラリー・フィンクについて考えてみます。
AIラビ様リサーチ
はい😊 コヘレト11章2節です。思い出されたのは、まさにこの箇所です。
「七人と、八人とすら、分かち合っておけ。国にどのような災いが起こるか、分かったものではない。」
――コヘレト11:2(新共同訳) �
Bible.com +1
ヘブライ語では、
תֶּן־חֵלֶק לְשִׁבְעָה וְגַם לִשְׁמוֹנָה
Ten chelek le-shiv'ah, ve-gam li-shmonah.
「七つに分けよ、いや八つにも」という感じです。�
セファリア
これ、ブラックロックの話にものすごく合います。
現代的な英訳の中には、実際に「七つ、いや八つの投資先に投資せよ。どんな災いが起こるか分からない」という形で訳しているものがあります。つまり、一つに全部を賭けるな=分散せよという読み方ができます。�
バイブルハブ +1
そして続く11章4〜6節もすごくいいんです。
「風向きを気にすれば種は蒔けない」「どちらが実を結ぶのか分からない」と続きます。�
日本基督教団
つまりコヘレトは、
未来に何が起こるか、人間には分からない。
だから何もしないのではない。
分けて備え、それでも種を蒔け。
と言っているように読めます。
今日は、世界最大級の資産運用会社「ブラックロック(BlackRock)」についてです。
名前くらいは聞いたことがありましたが、調べてみると、なかなか興味深い会社でした。
現在ブラックロックが運用する資産は約15.3兆ドル、日本円にすると約2,494兆円にもなります。
もちろん、この2,494兆円をブラックロックが「所有している」という意味ではありません。年金基金や企業、政府機関、個人などから預かったお金を運用しています。
それにしても、ものすごい金額です。
8人から始まった会社
ブラックロックは1988年、ニューヨークでラリー・フィンクら8人によって設立されました。
創業時から大切にしたのが、
「顧客第一」 「リスク管理」 「客観的なデータ」
という考え方でした。
今では世界最大級の資産運用会社ですが、最初はたった8人です。
そして面白いのが創業者、ラリー・フィンクです。
1億ドルの失敗
フィンクはブラックロックを作る以前、ファースト・ボストンという投資銀行で住宅ローン関連の債券を扱っていました。
若くして成功し、大きな利益を上げます。
しかし、金利の変化と住宅ローンの繰上返済などを読み違え、約1億ドルもの損失を経験します。
その経験についてフィンクは後に、自分たちは「思っていたほど分かっていなかった」という趣旨のことを語っています。
これを読んで思い出したのが、
「無知の知」
です。
これはユダヤの言葉ではありません。古代ギリシャの哲学者ソクラテスの思想として知られているものです。
自分が知らないということを、自分で知っている。
成功しているときには「自分は分かっている」と思ってしまう。
ところが失敗して初めて、
「自分は何を分かっていなかったのか?」
という問いが生まれる。
フィンクの面白いところは、1億ドルを失って終わらなかったことです。
失敗を「仕組み」に変える
「次は相場を当てよう」
ではなかった。
「相場の予想は外れる。それなら、外れたときにどれほどの危険があるのかを分かるようにしよう」
と考えた。
その思想から発展したのが、ブラックロックの投資・リスク管理システム「Aladdin(アラディン)」です。
創業当時、約2万5,000ドルのコンピューターを一台購入しました。
一部屋しかない小さなオフィスだったため、そのコンピューターを冷蔵庫とコーヒーメーカーの間に置いてシステム開発を始めたそうです。
今ではAladdinは、ブラックロック自身だけでなく、多くの金融機関や機関投資家が利用する投資管理プラットフォームへ成長しています。
たった一台のコンピューターからです。
ブラックロックという名前
これも面白い話です。
ブラックロックは、もともとブラックストーン(Blackstone)と関係のあるところから始まりました。
Blackstone=黒い石。
BlackRock=黒い岩。
ブラックストーンを創業したスティーブン・シュワルツマンも、ユダヤ人としての背景を持つ人物です。
そしてラリー・フィンクもユダヤ系家庭で育っています。
ただし、ここは注意が必要です。
ブラックロックの経営哲学が「ユダヤ教から生まれた」と確認できるわけではありません。
フィンク自身がどの程度宗教的な生活をしているのかも、公開されている情報だけでは分かりません。
それでも、ユダヤの学びという視点からフィンクの人生を眺めてみると、興味深いものがあります。
なぜ?と問う
ユダヤの学びでは、ただ答えを覚えるだけではなく、
「なぜ?」
という問いを大切にします。
フィンクも大失敗したとき、
「運が悪かった」
だけでは終わらなかった。
なぜ失敗したのか。
何を知らなかったのか。
同じことが起きたらどうするのか。
問い続けた。
そして、その答えを「リスク管理」という仕組みに変えていった。
ユダヤ教そのものから生まれた思想とは言えませんが、ユダヤの学びと並べて考えると、とても面白いところです。
箴言には、
「高ぶりは破滅に先立つ」
という言葉があります。
また、
「知恵を得ることは金にまさる」
という教えもあります。
1億ドルを失ったフィンクが、その失敗から「自分たちは思っていたほど分かっていなかった」と学んだ。
そして、その学びが後のブラックロックにつながっていった。
失敗しないことが大切なのではなく、
失敗したときに、そこから何を学ぶのか。
これは投資だけではなく、商売でも人生でも同じなのかもしれません。
そして現在、ブラックロックは世界中の企業の株式を、顧客の資産として運用しています。
では、日本企業にはどのようにつながっているのでしょうか。
明日は身近な日本企業に目を向けて、
「ブラックロックとDMG森精機」
について調べてみたいと思います。
ブラックロック公式によると、1988年に8人で創業し、リスク管理とデータを重視してAladdinの開発を始めたという流れは確認できます。現在の運用資産は2026年6月末で15.3兆ドル(約2,494兆円)です。�
BlackRock +2