詩編18:2
תהלים יח ב
ויאמר ארחמך יהבה חזקי
「主よ、私はあなたを愛します。あなたは私の力です。」
短い祈りですが、とても心に響く言葉です。
今年は本当にいろいろな出来事があります。
昨日、不動産屋さんから連絡がありました。大家さんが建物を売却したので、店舗を立ち退いてほしいとのことでした。
20年以上続けてきた店です。急に「出てください」と言われても、すぐに応じられるものではありません。移転先を探し、引っ越しをし、新しい店舗で営業を始めるまでには、多くの時間と費用がかかります。
これからどうなるのか、正直まだわかりません。
גם זו לטובה(ガム・ズー・レトヴァー) 「これもまた良いことのため。」
そんな言葉を思い出します。
もちろん、長い間安い家賃でお世話になったことには感謝しています。ただ、売却する前に一言相談していただけていたら、金額によっては自分で購入することも考えられたかもしれません。その点だけは少し残念に思います。
暑い夏の中で、店舗探しや移転準備が始まります。前途多難かもしれません。
だからこそ、こんな時は静かに祈りたいと思います。
「主よ、私はあなたを愛します。あなたは私の力です。」
この短い祈りを胸に、一歩ずつ前へ進んでいこうと思います。
このヘブライ語は、おそらく詩篇18篇2節の言葉ですね。
אֶרְחָמְךָ יְהוָה חִזְקִי
Erchamcha Adonai Chizki
訳
「主よ、私はあなたを愛します。あなたは私の力です。」
אֶרְחָמְךָ(エルハムハ)…私はあなたを深く愛します、憐れみを込めて愛します。
יְהוָה(アドナイ)…主。
חִזְקִי(ヒズキ)…私の力、私を強くしてくださる方。
ここで使われる「愛する」は、ヘブライ語の「ラハム(רחם)」に由来し、「母が子を慈しむような深い愛」を含んでいます。
有名なラビの教え
ラビ・サックスは、この詩篇について次のような趣旨を語っています。
本当の強さとは、自分の力を誇ることではなく、神を信頼する心から生まれる。
人は自分だけで生きようとすると弱くなりますが、神とのつながりを意識すると困難にも立ち向かえる、という教えです。
無名なラビの教え
あるラビはこのように教えました。
「神は私たちの力そのものではない。神は、私たちが立ち上がる力を与えてくださる方である。」
だから苦しい時こそ、この一節を口にすると心が整う、と伝えられています。
カバラの視点
カバラでは**「力(חוזק・ゲブラー)」**は、厳しさや試練だけを意味するのではありません。
**神への愛(ヘセド)**と、**節度・強さ(ゲブラー)**の調和によって、人の魂は成長すると考えます。
つまり、
愛だけでは甘くなる。
厳しさだけでは折れてしまう。
神への愛と、神から与えられる強さが一つになるとき、人は真の平安を得る。
今日の学び 🌿
「主よ、私はあなたを愛します。あなたは私の力です。」
茶の湯でいえば、力任せに点てるのではなく、心を静め、一碗に真心を込めることが大切です。
愛が心を支え、神が力を与えてくださる。