茶懐石 世界文化社より

一期一会のあと
おはようございます☀
茶会が終わり、お客様を見送ったあと、亭主は何をするのでしょうか。
『勤修集』には、とても味わい深い教えがあります。
お客様は余韻を残しながら静かに帰り、亭主は姿が見えなくなるまで見送ります。そして誰もいなくなった茶室へ戻り、炉の前に一人静かに座るのです。
「あの話はもっと聞きたかったな。」 「あの方は無事に帰られただろうか。」
そんなことを思いながら、今日の茶会は二度と戻らない「一期一会」であったことをしみじみ味わいます。
時には一人で茶を点てる「独服」をすることもあるそうです。話し相手は誰もいません。ただ、釜の音だけが聞こえます。
現代は忙しく、次の予定へ次の予定へと追われがちです。しかし茶の湯は、終わったあとに残る静かな時間も大切にします。
楽しかった茶会も、賑やかな宴も、セーリングも、人生そのものも、同じ時間は二度とありません。
だからこそ、その余韻を味わう。
釜の音を聞きながら、今日という一日に感謝する。
そんな時間が、実は一番贅沢なのかもしれませんね。
ニッケール👍️🍵
PS 『勤修集』には、
「誠に自得せざればいたりがたき境界なり」
とあります。
これは、人から教えられるものではなく、自ら味わい、自ら気づかなければ到達できない境地という意味でしょう。
年齢を重ねるほどに、少しずつ分かる言葉のような気がします。

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