方舟亭 楽園のお茶会 準備

海の上、板一枚の茶室。
風と水にゆだねる、一服の時間。

楽園の茶会 ― 海の上の方舟亭 準備
海の上でひらく、小さな茶会。
その名を「方舟亭」としました。
由来は、旧約聖書の
創世記 に登場する「ノアの方舟」です。
混沌とした世界の中で、命を守るために用意された方舟。
洪水のあと、鳩がオリーブの葉をくわえて戻り、平和のしるしとなりました。
その静かな物語を、海の上の一服に重ねてみたいと思います。
道具としつらえ
今回の茶会は、野点の趣を大切にしています。
・水は「財宝温泉」
・茶碗は、太陽を思わせる赤の楽茶碗、そして水を感じる義山
・濃茶には黒楽を用い、しっかりとした一服に
・古帛紗はバティックの蝶、軽やかな風の象徴
掛け軸の代わりには、
ピカソの平和の鳩 のポスターを。
自然と祈りが、やわらかく重なる空間を目指しました。
お菓子について
本来はフランス・ブルターニュ地方のサブレを考えていましたが、
今回はモンサンミッシェル修道院のサブレを用意しました。
そしてもうひとつは、
鎌倉の 鳩サブレー。
フランスのサブレは味わいが濃く豊か。
それに対して鳩サブレは、どこか和のやさしさがあり、
軽やかで繊細な甘さが特徴です。
さらに、和三盆ときなこの練り菓子。
鳩の姿にして、静かな平和を添えました。
海の上の一服
テーブルの代わりに一枚の板。
必要最小限のしつらえ。
風、光、水、そして人。
余計なものを削ぎ落とすと、
ただ一服のお茶が、
少し特別なものに感じられます。
混沌とした時代の中でも、
ほんのひととき、静かにお茶をいただく。
それは、現代の小さな「方舟」なのかもしれません。

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