ハラール食品とコーシャー食品

今日は「食品認証」についてです。
宗教や文化の違いに関わる内容になりますので、苦手な方はここで読み飛ばしていただいて大丈夫です。


旧約聖書の教えの中で学んだコーシャーは、私の理解では「清浄な食べ物」という意味です。
日本人がよく食べる豚肉や、ウロコのない魚貝などは対象外になりますが、その仕組みはとても厳格です。
例えば、オーソドックス・ユニオン(OU)という認証機関があり、ラビ(聖職者)が製造方法や工場を細かく検査し、基準を満たしたものだけに認証が与えられます。
知り合いのラビも数多くの認証に関わっていますが、話を聞くとその厳しさに驚かされます。
焼酎のような蒸留酒は比較的対応しやすいそうですが、日本酒は麹の問題があり、認証を取るまでに8年かかったと聞きました。
ワインに至っては、ぶどう畑の土や肥料に始まり、製造過程では水で薄めたり混ぜたりしないこと、樽の管理まで厳しく求められます。
かつては人の手で交代で見守っていたそうで、現在は警備会社などを使い合理化されていますが、その分コストも上がっていきます。
現代の私たちが日常的に口にしている食品には、保存料や添加物が多く含まれています。
そう考えると、旧約聖書に由来するコーシャーの考え方は、いわば「純粋な食」を目指すものとも言えるのかもしれません。
同じような考え方に、イスラム教のハラール食品があります。
ハラールはコーシャーほど細かくはありませんが、やはり認証機関によるチェックがあり、安心して口にできる食事です。
最近は日本でも移民の増加とともに、ハラール食品を目にする機会が増えてきました。
こうした背景もあり、改めて「食べること」について考えさせられる機会が増えているように感じます。
もし選べるなら、私はこうしたハラールやコーシャーの食品を選びたいと思っています。

PS
友人からの質問です。
「なぜ豚はだめなの?」
Answer
冗談で言えば、「働かざる者食うべからず」ですね😊
もちろん、これはジョークです。
旧約聖書では、食べてよい動物の条件として「反すうすること」などが挙げられています。
豚はその条件を満たさないため、対象外とされています。
個人的な感覚としては、豚は雑食で人間と同じようなものを食べるため、どこか共食いに近い印象を受けるのかもしれません。
人間も働いて食べるが健康的ですよね。
また、著名なラビであり医師でもあるマイモニデスは、健康上の理由にも言及しています。
一方で、多くのラビは「聖書に書かれているから」というシンプルな理由を重視します。
結局のところ、理屈を超えて「守ること」そのものに意味がある教えなのかもしれません。

約3000年前の教えが、今もなお続いていると思うと、あっぱれですね。😱


PSのPS
コーシャーでは、肉と魚を一緒に食べないという考え方があります。
日本のグルメ番組を見ていると、肉も魚も贅沢に並び、それで数万円というような美食が紹介されています。
正直うらやましく感じることもありますが、本当の贅沢とは何かと考えると、むしろコーシャーのような在り方に近いのではないかと、ふと首を振ってしまいます。
料理を頼むときも、できるだけ全体の組み合わせを考えるようにはしています。
とはいえ宗教として厳密に守っているわけではないので、実際は(いい加減で)
ゆるやかに楽しんでいます。
そう考えると、やはり茶会席のような世界が、しっくりくる気がします。






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