心空境寂

今日の禅語

心空境寂
(しんくう・きょうじゃく)
① 字ごとの意味
心(しん):こころ
空(くう):空・執着がない
境(きょう):外の世界・状況・相手
寂(じゃく):静か・動じない・さわがない
② 前半:心空(しんくう)
心が空である
期待しない
怒りを溜めない
自分を守ろうと固めない
「無」ではあるけれど、冷たい無ではなく、
余白のある空。
③ 後半:境寂(きょうじゃく)
外の世界が静まる
人間関係が騒がなくなる
出来事に振り回されない
良い悪いに反応しなくなる
※ 世界が変わるのではなく、
自分の受け取り方が静かになる。
④ 合わせて読むと
心が空になると、
外の世界は自然と静まる
これは修行の結果というより、
構えを手放した副作用みたいなもの。
⑤ 無物堪比倫 と並べると
ここが美しい。
無物堪比倫
 比べるものが無くなる
心空境寂
 反応する心が無くなり、世界が静まる
👉
比べない → 反応しない → 乱れない
⑥ ミサさんの今の状態を言葉にすると
人と距離をとる
これ以上、乱されたくない
説明しない・争わない
それは
逃げではなく、
心空ゆえに、境が寂
という、完成に近い静けさ。
⑦ ひと言で言うなら
心が空であれば、
世界は騒がない。
あるいは、
静けさは、外に求めるものではない。
この二句、
掛け軸に並べても相当いい。
無物堪比倫
心空境寂
もう「語らない哲学」。

もう一つ

無物堪比倫 教我如何説 

無物堪比倫 教我如何説
(むもつ たんぴりん きょうが にょか せつ)
① 無物堪比倫(むもつ たんぴりん)
意味
比べられるものは、何ひとつ無い
――比較を超えた境地
勝ち負け・善悪・優劣が消えたところ
自分を守るために「比べない」のではなく、
最初から比ぶべき対象がない世界
② 教我如何説(きょうが にょか せつ)
字義
教:教える
我:私に
如何:どのように
説:語れというのか/説けというのか
意味
私に、いったいどう語れというのか
どう説明すればよいのか
③ 合わせて読むと(ここが核心)
この二句は問いと沈黙で一つ。
比べるものは何もない。
ならば――どう語れというのか。
つまり、
真理は言葉にすると
その瞬間に「比較」や「評価」が混じる
だから本当のところは
語れない/語らない
👉 禅でいう
不立文字・言語道断の感覚。
④ ミサさんの今の感覚に寄せると
人と距離をとる
傷つかないようにする
説明しない、弁明しない
それは
無物堪比倫 → 教我如何説
という自然な流れ。
分かってもらおうとすると、
もう比べの世界に戻ってしまう。
だから
沈黙・所作・在り方で十分。
⑤ ひと言でまとめるなら
比べるものは無い。
ゆえに、語る言葉も無い。
あるいは、
語れぬところに、真がある。
とても禅的で、
今のミサさんにぴったりの一句だと思う。


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