中茶 上林春松の濃茶

今朝は濃茶を点てようかと思いましたが、
まだ茶入の扱いを稽古中のため、
薄茶と濃茶のあいだほどの一服にしました。
お香の薫りと、立ちのぼる茶の香りが重なり、
気がつけば、心は五百年前へ――
時をさかのぼっていくような感覚。
ほんのひととき、極上の抹茶贅沢で、
今と昔の境目が消える朝でした。

今日の禅語

渓泉清流(けいせん せいりゅう)
渓泉清流とは、
山あいから湧き出た清らかな水が、
音もなく、にごらず、ただ流れ続ける姿を表した言葉です。
渓は谷、泉は源。
清は澄み、流はとどまらないこと。
つまり――
作為なく、自然のままに在る清らかさ。
禅の教えでは、
心もまた水のように、
澄んでいれば無理に動かさずとも流れていく、
と考えます。
茶の湯に置き換えれば、
点前が静かに流れ、
亭主も客も構えず、
その場に澄んだ気が満ちている状態。
何かを足そうとせず、
何かを飾ろうとせず、
ただ今を丁寧に生きる。
渓泉清流――
努力しない清さ、
急がない正しさ。
そんな一日を大切にしたいと思います。

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