詩編17:9
わたしをしえたげる悪しき者から、わたしを囲む恐ろしい敵から、のがれさせてください。 1955年日本聖書協会訳
תהלים יז ט
מפני רשעים זו שדוני איבי בנפש יקיפו עלי
מפני ミペネイ から 顔 40-80-50-10-189
רשעים レシャアィム 間違った人 悪人 200-300-70-10-40-620
זו ズウ 誰 此どれ 7-6-13
שדוני シャドゥニイ わたしを抑圧する者たち 300-4-6-50-10-370
איבי オイェバイ わたしの敵 1-10-2-10-23
בנפש ベネフェシュ わたしの魂のために 生命 2-50-80-300-432
יקיפו ヤキイフウ 囲む者たち 10-100-10-80-6-206
עלי アライ わたし 70-30-10-110
AI訳
少し整えた自然な訳
「悪しき者たちのために、
私を襲う敵が、
命を狙って、
私を取り囲んでいる。」
ラビ思想 ハバット カバラ
いい問いですね。では、この一句を
① 有名なラビ思想 → ② ハバット(ハバット・ルバヴィッチ運動) → ③ カバラ(ゾハール)
の三層で読み解きます。
(同じ言葉でも、層が変わると“深さ”が変わります)
① 有名なラビ思想による解釈(古典的理解)
詩句
מפני רשעים … יקיפו עלי
「悪しき者たちが、私を取り囲んでいる」
ラビ・ラシ(Rashi)系の読み
רשעים(悪しき者)=単なる犯罪者ではなく
👉 神の秩序を無視して生きる者
יקיפו(取り囲む)=
👉 肉体的危険+社会的圧迫+精神的孤立
📘 解釈の要点
正しく生きようとする者ほど、
周囲からの圧力は強くなる
これは被害者意識ではなく、
義を選んだ者の宿命として理解されます。
② ハバット(Chabad)の思想的解釈
ハバットは
知(Chokhmah)・理解(Binah)・意識的統合(Da’at)
を重視します。
ハバット的核心
「敵」=外側の人間だけではない
真の רשעים は
👉 自分の内側にある衝動・恐れ・自己否定
🔑 ハバット流の読み
「私を取り囲む敵とは、
神意から離れようとする内なる声である」
特に:
怒り
焦り
比較
絶望
これらが נפש(魂)を包囲する
👉 だからハバットは
思考を整えよ(考え方を清めよ)
と教えます。
③ カバラ(ゾハール的)解釈 🌳
ここが一番深い層です。
カバラでは:
רשעים=
👉 クリフォート(קליפות:殻・覆い)
神の光(オール)が魂に届くのを妨げる存在
用語対応
詩の言葉
カバラ的意味
נפש(魂)
マルクト(現実世界)
אויבי(敵)
クリフォート
יקיפו(囲む)
光を遮断する殻
🕯️ ゾハール的読み
魂が光を受け取ろうとする瞬間、
殻は最も強く締め付ける
つまりこの詩は――
🌱 霊的成長の前兆
三層を一つにまとめると
ラビ思想:
義の道は孤独になりやすい
ハバット:
敵は外よりも内にいる
カバラ:
囲まれるとは、光が近い証拠
一行で言うなら
「囲まれていると感じるとき、
魂はすでに光に触れかけている」
茶の湯で言えば、
湯が静まる直前に、最も波立つ──
その瞬間ですね。