コヘレト2:4
わたしは自分の事業を大きくし、自分のために家々を建て、自分のためにぶどう畑を植えた。AI訳
קהלת ב ד
הגדלתי מעשי בניתי לי בתים נטעתי לי כרמים
הגדלתי ヒグダルティイ わたしは拡大した 5-3-4-30-400-10-452
מעשי マアサイ 仕事 行為 財 40-70-300-10-420
בניתי バニィティイ わたしは建てる 2-50-10-400-10-472
לי リィ わたしのために 30-10-40
בתים バティイム 家 2-400-10-40-452
נטעתי ナタアティイ わたしは植える 50-9-70-400-10-539
לי リィ わたしのために 30-10-40
כרמים ケラニィム ぶどう畑 20-200-40-10-40-310
聖書学者の教え
① ラシ(Rashi):
「“私のために”が繰り返される理由
ラシはここで繰り返される לִי(私のために) に注目します。
「すべてが“自分のため”であり、天のためではなかった」
つまり、
神のため
他者のため
共同体のため
ではなく、
完全に自己目的で行われた事業・建設・所有であった、という指摘です。
この後に続く
「すべては空(הֶבֶל)」
という結論は、労働そのものではなく、その動機が“私”に閉じていたことへの批評だとラシは読みます。
② イブン・エズラ(Ibn Ezra):
外面的成功の極致
イブン・エズラは、ソロモン(コヘレト)が
経済的成功
建築
農業(ぶどう畑=富と歓びの象徴)
という 当時考えうる成功のすべてを実現した ことを強調します。
しかし彼はこう注します。
「完成したからこそ、空であると知った」
途中で失敗した者の虚無ではなく、
成功し尽くした者の虚無 である点が重要だ、と。