人間の意志

Basic Judaisum  by Milton Steinberg  山岡真理子・河合一充訳 ミルトス より

人間とは何か?
ちりから出来た破造物であり、織工の梭よりも素早く飛び去るつかの間の日々を生きるものであり、一匹の虫よりもはかなくつぶされるもろい生き物であり、獣と同じように食い生殖する肉体であり、自尊心と自己愛によって駆り立てられ、欲望につき動かされる、恥と困惑に満ちた器である。
これらすべてが人間である、と〈伝統〉は語っている。
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わたしたちは体を持っているため、すべて肉体的な条件に左右される。いかにわたしたちが望んだところで、二つの違う場所に同時に存在することはできないし、わたしたちが今生きているのとは違う時代に生きることはできない。
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三世紀のパレスチナのラビ・ハニナ・ベン・パッバの残した大胆で鋭い格言の言わんとすることである。
彼によると、人間は母親の子宮に宿る前に、神によって次のように運命づけられているという。
「人が強いか弱いか、賢いか鈍いか、金持ちか貧乏人かは定められている。しかし、その人が悪い人間か善い人間かは宣言されていない。神でさえも、予め決めることはできない。なぜならば、(もう一人の、少し前の時代のラビ・ハニナが教えるとおり)『すべてのことは天の御手の中にある、ただし人の天への畏敬を除いては』というように」


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