夫は家にいません、遠くへ旅立ち、 1955年日本聖書協会訳
משלי ז יט
כי אין היש בביתו הלך בדרך מרחוק
כי キィ なぜなら
אין ない エイン いいえ
האיש ハイイシュ その男
בביתו ベベイトウ 彼の家で
הלך ハラフ 彼は出かけた
בדרך ベデレフ 方法 道を
מרחוק メラホウク 離れて 遠く
賢者ラビの教え
✡ 今日のブログ:箴言7:19 — ラビ三家の教え
「夫は遠い旅に出ている。」
この一節を、ラビたちは“心の比喩”として読み解きます。
① 「誰も見ていない」という錯覚 — ラビ・ヨナ(Rabbeinu Yonah)
ラビ・ヨナは言います:
「夫が不在に見える瞬間は、人が油断する時である。」
“誰も見ていないから大丈夫”という心の隙を、
誘惑はもっとも好んで狙う。
② 良心(理性)が遠のくと誘惑が近づく — ラシ(Rashi)
ラシはこう解釈します:
「夫=良心、女=悪しき傾向(イェツェル・ハラ)のたとえ。」
理性が弱った時、心はもっとも誘惑に負けやすい。
外の敵ではなく、内側の揺らぎこそ真の危険。
③ 報いが遅れるのは、罰ではなく“猶予” — ラビ・メッキルト(Mechilta)
ラビ・メッキルトは教えます:
「旅が長い=報いがすぐに来ないという錯覚。」
すぐに結果が出ないのは罰が遠いのではなく、
悔い改める時間を与えられている慈悲だと。
✡ 結論:
「良心が遠く感じる時こそ、神は最も近くにいる。」
人目のない選択に、その人の器と光があらわれる。
——ラビたちはそう語ります。