2016年9月20日火曜日

wisdom 懸命で賢明な生き方

哲学を「philosophy」というが、philとはlave of のこと。sophiaとはwisdomのことである。
つまり、哲学とはlove  of wisdomを一語で言い換えた言葉。  タルムード 石角先生 より

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wisdomはヘブライ語でフォフマ  知恵 叡智です。

ミシュナとかタルムードによく出てきます。
最近学んだミシュナでは、
知恵の垣根は沈黙
・知恵のないところには。畏れはない。
・知恵のないところには理解もない。

仕事仲間で飲み友達の田中さんと議論になると、田中さんは「あなたには哲学は負けない。」 とよくいいます。
勝ち負けで会話しているので、怒鳴り始めたり、議論なのに口喧嘩になりそうになることもよくあります。
議論には勝ち負けがないと最近よく思います。
自分の考えを相手に理解してもらうことだと思います。
と言いながらも、最近iPhone7の予約電話で、「この電話で予約しないとキャンセルになります。」といわれて、自宅で電話を受けているので、仕事の予定がわからないと、3度繰り返しても同じ答え、あまりにも一方的なので大きい声を出してしまいました。

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ユダヤ人 女性政哲学者ハンナ アーレントの映画でも、同民族に非難されました。
ハンナ  アーレントはミシュナやタルムードを学ばなかったんですかね?
でもすごい哲学です。現在の日本にも悪の平凡があるように思います。






ハンナ・アーレントの名言「悪の凡庸さ」

世界最大の悪は、ごく平凡な人間が行う悪です。
そんな人には動機もなく、信念も邪心も悪魔的な意図もない。
人間であることを拒絶した者なのです。
そして、この現象を、私は”悪の凡庸さ”と名付けました。


「考える」ということに一生を捧げた哲学者がいる。それがハンナ・アーレントだ。1906年にドイツに生まれたユダヤ人女性政治哲学者である。「全体主義とは何か?」という問に対して明確な答えを出した人物として有名であり、2013年には「凡庸なる悪」という映画として公開され、話題となった。

 ナチスのユダヤ人大虐殺を行った根源的な悪は、考えることを放棄した凡庸な人間が起こしたという衝撃的な事実を主張したこの映画は、多くの人に思考することの重要性を伝え、思考を放棄した凡庸なる悪を考えるきっかけを提供した。
彼女は人間と動物の違い『人間性』とは、人間同士が『互いに異なった個性をもつ人間である事を認め会う事』であると考えた。

そして全体主義とはその人間性を破壊するものだと定義した。

出典:ハンナ・アーレント 名言
 思考停止に陥る全体主義の危険性に警鐘を鳴らし、考えることの重要性を説き続けたハンナ・アーレント。

 そんな政治哲学者ハンナ・アーレントの名言には、常識を疑い、思考の枠を取り払う力、クリティカルシンキング、思考停止の危険性など、ビジネスマンにとって重要な考え方がつまっている。

ハンナ・アーレントの名言から学ぶ思考論をご紹介しよう。


ハンナ・アーレントの名言「考えることの本質」
考えるとは注意深く直面し、抵抗すること。

出典:ハンナ・アーレント 名言
 考えるとは何か。ハンナ・アーレントは考えるには2つのプロセスがあると説く。
 
 1つ目は、ある事象を解釈と事実に切り離すということ。注意深く直面するとは、その事象を鵜呑みにしないように、事実と解釈に分けるということである。

 2つ目は、その事実に対して多くの可能性を想定し、他の事象との相関性を考えること。その事実に対して抵抗するということは、その事実は何から起因したのか、他の事象と何かしらの関係性は無いのかと考えることである。

 考えるとは何か? その本質を一言に集約した、ハンナ・アーレントの名言である。
ハンナ・アーレントの名言「悪の凡庸さ」
世界最大の悪は、ごく平凡な人間が行う悪です。
そんな人には動機もなく、信念も邪心も悪魔的な意図もない。
人間であることを拒絶した者なのです。
そして、この現象を、私は”悪の凡庸さ”と名付けました。

出典:ハンナ・アーレント 名言
 ユダヤ人大虐殺という未曾有の殺人を行った首謀者アイヒマンは、「上から言われたことをしただけ」と裁判で話した。このことから、考えることを放棄することで誰もがアイヒマンになりうる、その可能性が存在することをこのハンナ・アーレントの名言は我々に教えてくれる。世界最大の悪は上からの命令にただ従った平凡な人間。だからこそ、誰でも悪になりうるのだ。
ハンナ・アーレントの名言「根源悪の危うさ」
今世紀に現れた悪は予想以上に根源的なものでした。今ならわかります。根源悪とは、わかりやすい動機による悪とは違います。利己心による悪ではなく人間を無用の存在にしてしまうことです。
出典:ハンナ・アーレント 名言
 分かりやすい動機の悪は、人の利己心によるもの。根源悪は、人間を無用の存在、つまり思考停止の状態になることで生じる。このハンナ・アーレントの名言から、思考を放棄すれば、誰もが根源悪にありうるという根源悪の危うさが理解できる。
ハンナ・アーレントの名言「思考の力」
私が望むのは、考えることで人間が強くなることです。危機的状態にあっても、考え抜くことで破滅に至らぬよう。
出典:ハンナ・アーレント 名言
 ハンナ・アーレントは、多くの人が考え続けることで人間は強くなり、愚かな判断をし、破滅をするという愚行から逃れられると説く。ナチスのユダヤ人大虐殺のような愚行が二度と行われてはならないというユダヤ人のハンナ・アーレントの強い意志がこもった名言である。


 多くの人は大殺害などの未曾有の事件が起きた時、「首謀者は精神に支障をきたしているのか?」「どれほど狂っている思考の持ち主なのだろうか?」と思うだろう。

 しかし、ユダヤ人大虐殺という恐ろしい事件の首謀者は、上司からの命令に逆らわず、言われた通りに行動した普通の人間だということをハンナ・アーレントは指摘した。誰であろうと、思考を放棄すれば根源的な悪になりうるのだ。
考えるのを止めたら、人間じゃなくなる
出典:ハンナ・アーレント 名言
  そう、ユダヤ人大虐殺の首謀者は精神異常者ではなく、我々と同じ、上からの命令に従い行動した普通の人間である。ただ思考を放棄した、それだけで彼は大虐殺の首謀者となり、根源的な悪となった。考えるのを止めるだけで、人間は人を平気で殺すのかもしれない。

 多くの人は、アイヒマンは精神異常者だと考えただろう。しかし、ユダヤ人大虐殺、この問題の本質は異常な首謀者ではなく、思考停止した平凡な人間であった。
 
 “みんなと同じ”に異を唱える思考法は、日常生活の中でも神経をすり減らすかもしれない。しかし、その思考の積み重ねが大きな差別化となり、あなたの思考レベルを飛躍的に伸ばすはずだ。そうすることで、問題の本質を見抜く思考力が養われ、ビジネスマンとしてさらに一段高いレベルに行けるのではなかろうか。


u-note よりコピペ