承知しました、ミサさん。
これまでのお話――陰陽五行、易、カバラ、六芒星、ティフェレット、そして光と器――を通して得られた洞察を、一つのブログ記事としてやさしく、かつ哲学的にまとめてみました。
✡️ 六芒星に宿る「光と器」
――東洋とユダヤの知恵が重なる場所で――
最近ふと気づいたのです。
六芒星は、**天と地、右と左、陰と陽が重なった「ティフェレット(美・調和)」そのものではないか?**と。
上向きの三角は天と陽、下向きの三角は地と陰。
その交差点は、まさにカバラの生命の樹の中心にある「ティフェレット」――すべてをつなぎ、調和させる場所です。
☯️ 陰陽五行と易の教え
古代中国の思想では、宇宙は「陰と陽」の二つの力から成り、そこに「木・火・土・金・水」の五行が巡ります。
人の心も自然のリズムも、この陰陽五行のバランスと流れの中にあります。
そして易は、その変化を読み解く知恵。
「陽⚊と陰⚋」の線で形づくられた卦は、自然と人生のあらゆる場面を映し出します。
✨ カバラと生命の樹
ユダヤ神秘思想カバラもまた、宇宙を**「光と器」**で説明します。
• **光(オール)**は、神から流れ出す創造の力。
• **器(ケリ)**は、それを受け取る存在――わたしたちの魂や世界です。
光が強すぎれば、器は壊れます。
それが、いま私たちが生きる「不完全な世界」。
けれど人間には、「壊れた器を修復し、ふたたび光を受け取る力」が与えられています。
これをカバラでは**ティクーン(修復)**と呼びます。
🍵 茶の湯と禅――静けさの中の調和
茶の湯の世界に生きる者として、私はここに深い共鳴を感じます。
一服の茶は、まさに光。
それを受ける茶碗、亭主の心、客の呼吸――これらすべてが器です。
器が傲慢で満ちていれば、光は溢れ、こぼれてしまう。
しかし、器が空であればこそ、光は静かに、深く沁み込んでくれる。
「光が満ちるのは、器が空であるとき」
――これは禅の真理でもあります。
🕊️ 六芒星=ティフェレット=和敬清寂の象徴
六芒星は、天地と陰陽の結び目であり、
カバラのティフェレット(美・調和)であり、
茶の湯における和敬清寂の一点でもあります。
この世界にあふれる矛盾、痛み、分裂――それらを超えて、
「静かに受けとり、調和する」
そういう在り方を、六芒星が教えてくれているように思えるのです。
結びに
わたしたちは器であり、
光を受け取る存在であり、
また誰かのために光を注ぐ存在でもあります。
器が満たされるとき、
茶が点てられるとき、
心に光が差し込むとき――
そこにはいつも「調和の一点=ティフェレット」が息づいているのだと感じます。
ご希望があれば、この記事に**茶杓の銘「光と器」または「ティフェレット」**も添えられます。
また、結びの詩や禅語も加筆できますので、お気軽にお知らせください🌿